3校時に終業式を行いました。今年度は43日間という昨年度に比べ長い夏休みが始まります。生活習慣を整えつつ、様々なことに挑戦し、楽しい夏休みを過ごしましょう!9月1日、たくましくなった皆さんに会えるのを楽しみにしています!
校長先生からのお話では、校長先生の当時の生徒手帳を披露してもらいました!
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生活指導主任の先生から、夏休みの過ごし方についてお話しています。 |
数学検定の表彰の様子です。 |
終業式講話
生徒の皆さん、おはようございます。
今日で一学期が終わります。この一学期も新型コロナウイルスの感染拡大のため、厳しい日々が続きました。
その中で、新島村の中での学校生活は、一部制限があったとはいえ、毎日の授業、生徒会活動、四島体育大会の代わりの陸上記録会、地区音楽会、部活動など、ほぼ予定通り行うことができたことは本当に良かったと思います。
一方で、部活動は内地への大会に参加できない結果となってしまいました。残念でなりません。これは、住んでいる区市町村によって方針が異なるようです。大会参加が認められているところもあれば、部活動そのものが禁止になっているところもあります。
この方針は、同じ東京でも違いがあり、生徒にとってみると不公平と感じると思いますが、どの生徒も自分が住んでいるところの区市町村に守られながら生活しています。これは新島村の皆さんも同じです。新島村は生徒の皆さんをはじめ村民の皆さんの安全を第一に考えての判断ですので、理解してほしいと思います。
では、終業式ということで1学期を振り返ります。
学校は生徒の皆さんが大人になるための勉強をするところです。では、大人になるとはどういうことなのでしょうか。それは、一人の人間として自立すること、そして、その自立した人間が協力し合ってより良い社会をつくっていけることです。ですから、キーワードは自立と協力です。このキーワードでみなさんの1学期を振り返ってみます。
まず、自立という面です。きょうこの後もらう通知表には、この1学期の皆さんの努力の成果が記されています。例えば、
〇 目標をもって粘り強く取り組みました。
〇 責任をもって係の仕事に打ち込みました。
〇 学校の授業や家庭学習を進んで取り組みました。
など、一人一人の成長がうかがえます。これらは、皆さんが一人の人間として自立していくことの基本となるものです。
次に、協力という面です。陸上記録会、地区音楽会、生徒会レクなどの行事、また、授業中の話し合い活動などで協力する姿がたくさん見られました。このように、みなさんは、社会の一員として必要になる「自立」と「協力」の二つの面で成長がみられた1学期だと思います。よく頑張りました。
一方で、まだ一学期ですので、今日の通知表には今後の課題も記されています。そこについては、しっかりと考え、行動していってほしいと思います。
次に、前回の朝礼の時に、未来への手紙を将来の自分が受け取ったらどうなるかについてお話しすると予告しました。
そもそも、未来への手紙を書く機会はあまりないと思います。無理に書かなくてもかまいません。その代わり、きょうもらう通知表や今使っている生徒手帳など、荷物にならない程度の小さいものを一つでも構いませんので、大人になるまで取っておいてください。それが未来への手紙になります。
これは、私が中学1年生の時の生徒手帳です。学校名が非常に長いのですが、東京都北多摩郡清瀬町立清瀬中学校の生徒でした。中を見ると、定期テストの時間割などが書かれています。あとは、メモや落書きです。それにしても本当に汚い字です。未来への手紙とはいいがたいものですが、この生徒手帳を開くと中学時代のことが思い起こされます。
やはり、当時楽しかったことや悩んでいたことなどが思い出されます。でも、当時は分からなかったのですが、悩んでいた自分を支えてくれた家族、中学校の先生、近所のお店のおばちゃん、声をかけてくれた友達のこと、「あ、自分はこうやって支えられて成長してきたんだな」と、思うようになります。
中学生の時は反抗期でもあり、周りの人たちの支えに対して、素直に受け入れられない時期かもしれません。でも、大人になれば、あれは私への思いやりだったんだなと思えるようになります。
「いいよ」と言ってくれるのも愛情ですが、「だめ」といってくれるのも愛情です。
今皆さんが持っている生徒手帳、10年後にみてください。楽しかったこと、悩んでいたこと、新型コロナ感染症で辛い思いをしてきたことなど、いろいろなことが思い出されるでしょう。その中で、今は気づいていないかもしれませんが、多くの人の支えに気付くと思います。
そして、あの時の自分があるから、今の自分があるのだなと思えるようになります。それは、大人になった自分の生き方をより良い方向に導いてくれることと思います。
良い夏休みをお過ごしください。終わります。