今週は全校朝礼から始まりました。今日のテーマは「障がいのある人にとっての障がい」でした。誰もが気持ちよく生活できる世の中になってほしいですね。
今日はテレビがなく、ラジオ感覚でお話を聞きました! |
生活指導主任の先生からのお話です。今日のテーマと卒業式に向けて、お話がありました。 |
朝礼講話
生徒の皆さん、おはようございます。きょうは、テレビなどのデジタル機器を使わず、お話だけの完全アナログでお送りします。
今日のお話ですが、障害者にとっての障害とは何かというお話です。
たとえば、目の不自由な方のことを視覚障害者といいます。みなさんは、先客待合室の入り口や「ぬいねいどう」で点字ブロックを見かけたことがあると思いますが、これは目の不自由な方にとって、大切な道案内となるものです。内地に行くと駅の通路などで見かけると思います。
もし、この点字ブロックに荷物が置かれていたらどうでしょう。視覚障害者の方は大変困ってしまいます。この荷物は視覚障害者にとって、障害物となります。では、点字ブロックの上に立ち止まっている人がいたらどうでしょう。この人も荷物と同じように、視覚障害者にとっては障害物となります。
あ、でも、点字ブロックの上にいる人は、物ではなく人なので、障害物ではなく障害者となってしまいますね。あれ、どちらが障害者なのでしょうか。目が不自由な人が障害者?それとも点字ブロックの上にいる人が障害者?
体に障害がある人は、まず自分の体の障害があり、その障害を乗り越えようとして、日々努力されて生活しています。一方で、点字ブロックに立ち止まっている人のように、障害のある方たちの行動を制限してしまう行為も障害となってしまいます。このように、体に障害のある方は、自分の体の障害の他に、周囲の心無い人による障害もうけ、二重の障害を背負っていることになります。
体の障害は取り去ることはできなくても、周囲の人からの障害については、周囲の人の意識次第で取り去ることができます。パラリンピックでは、体の障害は取り去ることはできないけど、世界中の人の理解があり、スポーツ競技に参加することができています。
このように、障害者の障害にならないように常に心掛けていく必要があります。みなさんも、点字ブロックを見かけたら、そこに荷物を置いたり、立ち止まったりしないようにしましょう。
それは、人として当然のことであるとともに、このことにより、障害者の能力を社会に活かしていけることになり、社会全体にも利益をもたらします。
是非、心がけてください。終わります。