2019年7月19日金曜日

1学期終業式 校長講話


令和元年7月19日

終業式講話

 

 今日で1学期が終了し、夏休みを迎えます。きょうは、終業式の話として、3点お話しします。いつもの朝礼の時の話よりも長くなりますが、しっかり聞いてください。

1点目は、入学式と始業式でお話ししたことの振り返りです。

 私は、入学式の日1年生に、「学校は間違ってもいいところで、失敗を恐れずに何事にも挑戦してみましょう」というお話をしました。実は、その前日の始業式でも、2,3年生に同じような話をしました。

「大相撲では負けることを「土が付く」といいます。負けて悔しい思いをしながらお相撲さんは強くなります。だからみなさんも失敗を恐れず、頑張りましょう。そして、この花の種も土が付かないと絶対芽が出ません。いまから、種をまいて土につけてみます。」

覚えていますか。これがその時の鉢植えです。どうですか。大きく育っていますね。この1学期、失敗を恐れず頑張ってきた皆さんと一緒だと思います。
 
 
 

 2点目は、学んだことを活かしていくことの大切さについてです。

この1学期、皆さんはたくさんのこと学んできました。学ぶということは、呼吸に似ています。呼吸とは、吸って吐いての呼吸です。学びで吸うと言うことは、読んだり、覚えたり、理解したり、練習してできるようになるなど、自分の中に取り入れることです。学びで吐くということは、学んだことを使って表現することです。

言葉での表現は国語で習いました。でも、言葉だけでは上手く説明できないとき、社会、数学、理科で習ったことを根拠にすると説得力のある表現になります。また、外国の方へは英語で表現すればいいです。

言葉ではなくても表現できます。音楽で表現したり、美術、技術、家庭科の作品で表現することもできます。また、保健体育ではスポーツを通して表現することができます。

学びも呼吸と同じで、吸って吐いてを繰り返していくことが大切です。

では、実際の呼吸で確かめてみましょう。

吸って、吐いて、吸って,吐いて・・・・苦しくありませんね

覚えて、表現して、覚えて、表現して,またそれを活かして・・・これの繰り返しで人は成長していきます。

次に、学んだことを取り入れるだけで、それを活かしていかない場合です

吸って、吸って、吸って、吸って・・・苦しくなりますね。

覚えて、覚えて、覚えて、覚えて・・・・苦しくなることが分かりますね。

受験生が勉強で苦しくなる理由がこれです。将来、どうこの勉強を活かしていくかが大切です。

では、学ばずに、外に向けて活かしていく場合です。

吐いて、吐いて、吐いて、吐いて・・・やはり苦しくなりますね。何も学ばなければ、表現しようにも無理がでてきます。勉強しないとやがて苦しくなる理由もこれです。

夏休みは、学んだことをどう表現していくかについて意識してみてください。きっと、学ぶことの大切さ、楽しさがわかってくると思います。

3点目は、命の大切さについてです。

今、日本全体では自殺する人の数が減っていますが、逆に若者の自殺の数が増えています。また、世界の中でも日本の若者の自殺率はとても高いです。何が原因だと思いますか。

その理由の一つとして、あくまでも私個人の考えですが、みんなと同じでなくてはならないという風潮が日本にはあるからかもしれません。そして、そこから逃げようとしても、逃げてはいけないという圧力がまだ日本社会に存在するからかも知れません。一人一人違ってもいいんです。皆さんが大人になったとき、みんなと同じでなくてはいけないという風潮をぶちこわして欲しいと思います。

苦しい時、避難する逃げ場はいくらでもあります。火事の時、非常口から逃げるように、心が火事の時も避難するべきだと思います。

そこで、東京都教育委員会が生徒の皆さんにある歌を聴いてももらうことにしました。みなさんはもうすでに聞いたことがある歌ですが、ワカバというグループの「あかり」という曲です。その曲に、皆さんの1学期の頑張っている様子の画像を添えてみました。では、お聞きください。

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