2021年4月9日金曜日

入学式 式辞

 

 令和3年度 東京都新島村立新島中学校 入学式 式辞

 本日は、新島村村長 青沼 邦和(あおぬま くにかず)様をはじめ、ご来賓、保護者・ご家族の皆様にご臨席いただき、第75回入学式を挙行できますこと、大変うれしく思います。本来であれば、多くのご来賓・ご家族の皆様方をお招きしての入学式でしたが、新型コロナウィルス感染予防のための措置ということで、ご容赦願います。一日も早い収束を願います。

 本日8名の新入生をお迎えし、本校75回目の春を迎えることができました。今日の良き日が迎えられますのも、これまでいただいたご多くの皆様方のご支援のおかげと存じます。この場をお借りして厚く御礼を申し上げます。

 保護者の皆様、お子様の御入学、誠におめでとうございます。真新しい制服に身を包んだお子様の晴れの姿をご覧になり、お喜びも一夕のことと拝察いたします。心よりお祝いを申し上げます。

中学校生活の3年間は大変短く感じられますが、この3年間は人の一生の中でも著しい成長を遂げる時期です。家庭と学校とが手を取り合いながら、お子様の成長を確かなものにしていきたいと思います。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

 新入生のみなさん、御入学おめでとうございます。きょうから皆さんは新島村立新島中学校の生徒です。みなさんのご入学を心より歓迎します。私は、校長の石川と申します。よろしくお願いします。

  新島中学校では、これまで70年以上の歴史の中で、数多くの伝統が先輩から後輩へと受け継がれてきました。これらの伝統のひとつひとつがどのようなものであるかは、これからの学校生活を通して少しずつ理解してもらえることと思います。まずは、みなさんの後ろで見守ってくれている上級生をお手本に学校生活を送ってください。

 ここでみなさんのご入学にあたり、「助け合い、お互い様の精神で、これから始まる中学校生活を充実させてほしい」という話をします。

今、新島は春爛漫の時を迎え、動物や植物の命の息吹が感じられるようになりました。そして、その動物や植物たちは互いに助け合って命をつないでいます。

 例えば、動物は酸素を吸って二酸化炭素を出します。反対に植物は動物の出した二酸化炭素を吸って光合成で酸素を出します。光合成は理科の時間に習ったと思います。動物と植物はこのように、助け合っている関係です。

 ちょっと5秒ほど息を止めてみてください。

1,2,3,4,5 はい、息をしてください。

息を止めた後の空気、新鮮ですね。この空気は主に新島の植物たちが出してくれた酸素です。おいしいですね。そして、今みなさんが出した二酸化炭素は、新島の植物にとってとても新鮮な空気となり、新島の緑を豊かにしてくれます。 

 この動物と植物の「助け合い」の関係は、私たち人間同士でも同じです。

例えば、あいさつです。「え、あいさつは誰でもできるのではないですか」と疑問を持つかもしれません。でも、あいさつは、鏡に向かって自分でするよりも、自分以外の人にしてもらいたいですよね。「おはよう」といえば、「おはよう」と返してくれる。こうやってあいさつし合うことで、お互い元気になれますね。 

毎日の授業や学校生活も同じです。まだ、皆さんは成長の途中ですし、個人差もありますが、得意な部分でみんなの力になってください。そして、苦手なところは、助けてもらってもいいのです。でも、少しでも得意になれるよう努力していくことも必要です。

また、「自分には得意なものなんてないよ」と思っている人がいるかもしれません。それは、失敗を恐れず、何事にも挑戦してみることで得意なものが持てるものです。

そこで、皆さんにお願いです。学校は間違ってもいいところです。間違うという経験を通して、成長していきます。ですから、誰かの間違いを責めるのではなく、その人の気持ちに寄り添い、手を差し伸べることが大切です。このように温かい学級を創っていってください。

 そうすれば、例えば授業中でも、間違いを恐れずに発言するなど、進んで勉強に取り組めるようになっていきます。ぜひ、心がけてください。 

それでは、新入生の皆さんが、「助け合い、お互い様の精神」でこれから始まる中学校生活が充実したものとなるよう願い、入学式式辞とします。

 ご入学おめでとうございます。

 

令和3年4月7日

東京都新島村立新島中学校

 校長 石川 鋭一郎

 

 

 

 

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