令和元年5月7日
朝礼講話
和
おはようございます。連休中は、事故なく、有意義に過ごせたでしょうか。今週から、各学年とも学校を離れての体験学習が始まります。まず、2年生の移動教室、来週は1年生の遠足と3年生の修学旅行です。それぞれに、目的があります。それを意識し参加してください。そして、この体験学習を通して、どういう体験(事実)から、何を感じ(評価)、それをどう生かしていくか(結論)という視点で、学べるといいですね。
さて、平成から令和に元号が変わりました。平成の前は昭和でしたが、令和も昭和も
「和」という字が使われています。そして平成の「平」の字と組み合わせると、どちらも「平和」になりますね。そこで、きょうは、令和にも昭和にも使われている「和」という字についてお話しします。
みなさんは、小学生の時、生活科の時間などで、トマトなどの野菜を栽培した経験はありますか。みんなで育てたトマトを口にすると、とてもおいしいですね。買ってきたものではなく、自分たちで育てたからよりおいしく感じられるのでしょう。
和という字は、ノギヘンに口と書きます。ノギヘンは、畑でとれた野菜などの収穫物を指します。それを食べる、つまり口にするとどうでしょう。気持ちが和みますね。気持ちが和めば心が穏やかになり、平和になりますね。ですから、和という字は、平和の和なのです。
野菜などの収穫物に限らず、みんなで協力して作り上げたものを、みんなで分かち合うことが大切です。でも、世界を見ると、最近では日本でも、同じように一生懸命働いても、その成果を分かち合えず、格差が広がっています。
争い事というのは、誰かが独り勝ちして、その成果も独り占めしてしまうところから起きてしまいます。そうならないようにしていかなければなりませんね。
令和の令は何をするにも良いという意味があります。中学校時代は何をするにも良い時代です。お互いが学び合いながら、その成果と喜びを分かち合える、そんな中学校時代になることを願っています。
まずは、遠足、移動教室、修学旅行でも、協力して取り組み、そこから学んだことや喜びを分かち合えるようにしていきましょう。終わります。