令和3年2月15日
朝礼講話
生徒の皆さん、おはようございます。
土曜日の夜遅く、東北地方で東日本大震災以来の大きな地震がありました。今回は津波の被害はありませんでしたが、揺れによる被害が出ました。幸いここ新島では震度2の揺れですみました。しかし、いつ大きな地震が来てもすぐに避難できるよう、避難訓練を重ねるとともに、津波から逃げられるだけの体力を養っておきましょう。
それでは、白板を左から見ていきましょう。
まず、左の 0-(-3)は、いくつになりますか。
+3と-3で0ですね。そこから-3をとると+3が残り+3となります。
マイナスを取り除くとプラスになることが分かりますね。
次に、真ん中です。節分の福は内、鬼は外です。では、ここから鬼をとってください。
え、鬼がいない?
鬼は隠れていますよ。そうです。裏に隠れていましたね。だいたい福と鬼はセットになってやってきます。例えば、皆さんにとってお小遣い、いつもよりたくさんもらうことは福ですね。でも、無駄遣いをしてしまうとか、お金の大切さを忘れてしまうなどの鬼も隠れています。その鬼を自分の外に出してあげれば、感謝の気持ちをもってお金を大切に使うという福となりますね。
では、最後の右側です。これは漢字の「吐」という字です。ここからマイナス「-」をとってください。漢字にマイナスなんてないと思うかもしれませんが、土という字を上下に分解すると +と-になりますね。
私たちは、口から言葉を発しますが、その中には 感謝や元気の出る+の言葉もあれば、愚痴や後ろ向きな-の言葉もあります。
そこで、-の言葉をとってみましょう。
何ということでしょう。「叶」という字になりましたね。愚痴や人の悪口を言っているうちは、決して夢は叶いません。いやなことがあっても、それは自分を成長させてくれる試練だと思って - の言葉を使わず前向きに頑張ることで夢が叶うのだろうと思います。
いま、私がお話したことも確かに模範解答かもしれません。もちろん、これ以外の考え方もあります。
マイナスが本当に嫌な時は、逃げ出してもいいのです。また、犯罪行為を受けたら警察に被害届を出したり、弁護士に相談するという形でマイナスをなくしていくことも時には必要です。たぶん、こういったことは道徳の授業ではあまり出てこない考え方だと思います。
模範的な考え方を基本としながらも、その時々でマイナスを取り除く様々な知恵を身につけ、プラスを増やしていってください。終わります。